その代償
*その代償
吐くことを始めてからは色々な症状が出始めた。
その一つに、座って大人しくすることが嫌いになった。
動けばカロリーを消費する、座っていると消費カロリーは少ない。
それを知っていたので
朝起きたら家の掃除
昼食後は買い物
夕食後は1時間の散歩
動かない時間はなかった。
夕食後の散歩は夫のいない時だけ行っていたが、
雨の日は最悪だ、家にいる事しかできない。
そんな時は食べる量を調整した。
当時私が食べていたものは
朝 パン一枚、ヨーグルト
昼 大盛りのサラダ
夜 サラダに豆腐
この頃にはカロリーの高い肉は殆ど食べず、タンパク質は卵、
食べる量を見てわかるかもしれないが私は拒食症ではなく、
普通の人には通常もしくは少ない量でも私にとっては食べすぎだと
この頃は甘い物を食べるのも怖くて買ったりはしなかったが、
食べてしまった罪悪かんでその後はトイレで全てなくなるまで吐いた。
そして次は吐いたことの罪悪感で押しつぶされそうになる。
ー吐く事は悪い事なのに何で、吐いた!
吐くくらいなら食べるな。
苦しくて、自分が嫌いすぎてこの世から消えたくなる衝動が幾度も押し寄せる。
このあとは体重が増えていないか、体重計に乗る。
ー増えてる。
さっきのお菓子だ、どうしようとパニックに陥る。
この頃には生理は自力で来なくなった。
BMIは恐ろしく低いわけではなかったがストレスのせいかどんど
私は今まで周期通り、体温はしっかり2層だったので
生理が来なくなり病院で体温を記録しろと言われ低温期だけのグラ
新婚だったし、子供もその内なんて考えていたが希望は薄れた。
初めてピルを飲んだときは胸焼け、
ー粥はカロリーが低いから体重が増えなくていいや。
でも実際には酷い浮腫で食べていないのに体重が増え心をかき乱さ
ーなんで、こんな増えるの!!
ピルを飲むと酷い精神状態になるので飲みたくなかったが、
インターネットを見ると3ヶ月来なかったら病院に行きなさいと書
仕方なくまた薬を貰いに行った。
あんなに煩わしかった生理が今では恋しくて仕方がない。