こんな事するとは思いもしなかった
*あなたは誰
結婚してからは一人の時間がかなり多くなった。
夫の仕事は出張も多かったので、
そんなある日、夫が1.
私は昔からアイスクリームに目がなく、
結婚式も目前に控え、
おいしー!!
もっと食べたい!!
気がついたら3/1は食べていた。
こんなに食べちゃった。
恐る恐るカロリー表示を見ると
100g250kcal
摂取したカロリーは恐ろしいほどである。
ーどうしよう、どうしたらいいの
洗面所で頭を抱えていたら、どこからか
「吐けばいいよ」
そんな声が聞こえた気がした。
今までテレビで見たことがあった。
食べたものを吐くという行為。
ーそうだ、吐いてみよう
今回だけなら大丈夫。
テレビで見ていたときは他人事だった。
世の中にはこういう人が、こういう病気のひとがいるんだなーって。
まさか自分がこんな事をするときが来るとは…。
指を二本喉に突っ込むと
えずくものの、なかなか出てこない。
苦しくて涙も出てきたが、更に堪えたらやっと上がってきた。
恐らく全部出ただろうと思うところでやめ、顔を上げた。
鏡に写った私と目が合う。
ーこれは、私?
そこには苦しさのあまり涙で濡れ、疲れて顔色の悪い自分がいる。
まるで他人の様で薄気味わるかった。
ーこんな事良くない、もう二度とやらない
そう思ったのに『痩せたい願望』